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2012年5月6日
ゲランのシャリマー。1925年に発売された、世界で初めてのオリエンタル・ノートの香水です。
まさにオリエンタル・オブ・オリエンタル。時代を超えて語り継がれる名香の一つに数えられます。
シャリマー(サンスクリット語で「愛の殿堂」)とはタージ=マハルの庭園の名前だそうで、ご存知の通りタージ=マハルはムガル帝国皇帝シャー=ジャハンの愛妻ムムタージ=マハルの名を取ってシャー=ジャハンが創らせた彼女の墓廟のこと。彼の妻に対する熱烈な愛は当時の社会慣習からすると非常に稀なものであり、ジャック・ゲランがその悠久の愛に感化されたことからこの香水が生まれたといわれています。
ベルガモットなどの柑橘から始まり、やがてジャスミンやローズの高貴な花々の香りに移行し、ラストはバニラ、オポポナクス(樹脂の抽出油)、アイリス、トンカビーンなどの咽ぶようなエキゾチックな香りに落ち着きます。オリエンタル・ノートはゲランの十八番ですが、原点たるこの香りはその中でも別格。香水を語る上で欠かせない傑作です。ボトルもエレガントで秀逸。


2012年5月5日
キャロンのナルシス・ノアール。1911年発売の女性用香水です。
51年に日本で公開された同名(ブラック・ナルシス)映画のヒットが起因となり、日本でも瞬く間に広がっていきました。日本ではそれまで西洋の香りといえばソーピーなものが主流でしたが、この香水の登場によって、日本人は初めて新たな異国の香りを体験したといわれています。
ナルシス・ノワールとは「黒い水仙」という意味。
- トップ: オレンジフラワー、ベルガモット、レモン、プチグレインなど
- ミドル: ローズ、ジャスミン、黄水仙など
- ラスト: ムスク、シベット、サンダルウッドなど
和服が非常によく似合う控えめな香調で、これもまた日本人に好まれた一因です。


2012年5月4日
4711 オリジナル。
18世紀末、ドイツはライン川沿いに位置する商業都市ケルンにやってきた一人の商人が、オレンジの皮を煮詰めアルコールで溶解させた芳香剤を創りました。これがEau de cologne(オー・デ・コロン)の元祖です。フランス語で「ケルンの水」。なぜフランス読みなのかと言うと、それはオー・デ・コロンをヨーロッパ中に広めたのがナポレオン一世であったからです。
彼はドイツを占領した際、土地の区画整理を行うため細かく番地を振り分けていましたが、4711とは、その当時のオー・デ・コロンの製造元の番地です。ナポレオンはこの香りを非常に気に入り、また遠征した兵士たちも挙ってお土産としてもって帰ったので、オー・デ・コロンは瞬く間にヨーロッパ全土に知れ渡るようになりました。ナポレオンは以降、戦地に赴く時にしばしば大量にオー・デ・コロンを用意し、兵士に配っては士気を高めていったと言われています。
現在でもヨーロッパではポピュラーな香水として安定した人気を保っています。


2012年5月3日
ケネス・コールのウーマン。
NYトップ・デザイナーの一人ケネス・コールのブランド「ケネス・コール」から、モダンな佇まいの香水が登場です。女性用はフローラル・ムスクの甘い香り。
マンダリン、シナモン、ジャスミン、ローズペタル、ハニーサックル、サンダルウッド、バニラ、ムスクなどが、ふくよかな女性美を演出します。ボトルもスタイリッシュ。
日本ではほとんど販売されていないのではないでしょうか。因みにペア・フレグランスです。メンズと共にどうぞ。


ケネス・コール、ウーマン
2012年5月2日
ウッズ・オブ・ウィンザーのラベンダー。
1770年に立ち上げられ、長らくその名を資料の中にのみ存在させていた香料会社、Woods of Windsorは、1970年に偶然発見された今ブランドの香水処方の書物により、華麗なる復活を遂げました。単体の花々の持つふくよかな香りを、それぞれ全て天然成分でもって創り上げたラインナップは、本物の花の香りとして今でも受け継がれております。
今作の香りは、一般的に親しまれている「ラベンダー」。アロマテラピー効果もあるそうで、特に安眠促進の効果があるのだとか。決して甘すぎず、洗練という形容の相応しいこの薄紫色の花の香りは、まとう人を選ばない普遍的なフローラル香。ルームフレグランスとしても使えそうですね。化学香料ではなく、天然のラベンダー香をお楽しみください。


2012年5月1日
サルバドール・ダリのダリフロール。2000年発売の女性用香水です。
今ブランドのラインナップはダリの作品のモチーフを表したボトルが個性的ですが、今作も頭がバラの女の絵をモチーフにデザインされております。
このボトルの秀逸さとパッケージの絵の不可思議さがステキ。ボトル買いでもいいような香水です。香りはフローラル・フレッシュ・ムスキー。ローズ香ベースで、奇を衒わない大人の洒落っ気を演出できそうな香りです。
- トップ: マンダリン、シトラス
- ミドル: ローズ、バイオレット
- ラスト: ムスク
カジュアルシーンであれば、オールシーズンのデイ・タイムで使えそうです。


2012年4月30日
ジャン・シャルル・ブロッソーのフルール・ド・オンブル オンブルブルー。1987年発売の女性用香水です。
現在4作発売されている「フルール・ド・オンブル」シリーズの中の一つで、Bleue=「青」というネーミングの本作は、まったりとしたフルーティー・フローラルの、クラシカルなエレガンスが魅力的な香調をベースにしており、豪奢でドレッシーなアイテムです。
- トップ: ピーチ、プラム、マンゴー、ハニーサックル、ローズウッドなど
- ミドル: ローズ、ジャスミン、カーネーション、オーキッド、チュベローズなど
- ラスト: アンバー、ベンゾイン、シダー、サンダルウッド、スティラックス、バニラなど
秋冬のシーズンの、イブニング以降のパーティー・シーンやムーディーなひとときにオススメのアイテムと言えるでしょう。意外とカジュアルなカワイイ系の洋服にも似合うのではないでしょうか。

